ねぶたには演歌が似合う
昨日は”肌寒い”青森の様子をブログに書いてから、夜に青森稽古をしました。
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終わってから1人で遅い晩御飯を「鯖の棒寿司」が大変美味しい居酒屋さんで済ませると、時計は23時半になっていました。
雨はすっかり上がっています。
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「そう言えば、”ねぶた”はこんな時間でも作っているのだろうか…」
とふと考えました。
以前にねぶた祭のホームページを見た時に、「5月半ばから”ねぶた小屋”での制作が始まり、最後は徹夜の連続で完成させる」
と書いてあったのを思い出したのです。
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まだ追い込み期では無いと思われますが、ひとつくらいは作っている団体があるかもしれません。
駄目元で、ねぶた制作が行われているアスパム前広場に足を向けてみたのです。
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アスパム前広場には、今年も高さ7〜8mはあろうかという巨大な”ねぶた小屋”がズラリと建ち並んでいました。
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そしてそのうちの4〜5箇所の小屋の前には車が止められており、中には明かりが灯っていたのです。
やはり深夜でも”ねぶた制作”は行われていたのだと、しみじみ感動しました。
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小屋の入り口は閉じられており、中をみることは叶いませんでした。
しかし、ある小屋の前を通りかかった時、中から結構な大音量で「演歌」が聴こえて来たのです。
さすがに曲目はわかりませんが、石川さゆり風の女性演歌歌手の声でした。
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小屋の中で捩り鉢巻きの渋い男達が、演歌をバックに徹夜でねぶた制作をしている有様が思い浮かびました。
「ねぶた制作」、「徹夜」、「演歌」。
この取り合わせは実にしっくり来るなぁと、またもやしみじみと感動してしまったのでした。
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「ねぶた」の語源は「眠たい」の方言という説があるそうです。
夜を徹しての制作作業はそれこそ「ねぶたい」こともあると思われます。
その眠気を演歌を聴いて振り払い、8月初めの本番を目指して制作を続けていくのでしょう。
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演歌の流れていたねぶた小屋の場所は覚えたので、どんなねぶたが制作されていたのか、また来月以降の稽古で是非確認したいと思います。