金野泰大君の結婚式に出席して参りました
今日は宝生流能楽師の金野泰大君の結婚式と披露宴に出席して参りました。
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金野君は私の後輩で、宝生能楽堂での内弟子生活を5年ほど共にした仲間です。
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飯田橋のホテルのチャペルでの結婚式から参列したのですが、意外にも正式な教会での結婚式は殆ど経験がなく、色々なことが新鮮でした。
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中でも牧師様があの誓約の言葉「貴方は健やかなる時も、病める時も…」
を述べる時の”位取り”には実に感銘を受けました。
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誓約の文節ごとに空く絶妙な”間”によって式場の視線と気持ちが徐々に牧師様に集まります。
そして牧師様は、新郎新婦の「誓います!」という宣誓を聞いて控えめながらしっかりと頷き、何とも言えず幸福そうな笑みを浮かべて、
「アーメン」
と穏やかな調子で祝福をされたのです。
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一連の牧師様の所作を見ることによって、参列した私も自然と幸せな気持ちになりました。
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牧師様は、もちろん信仰に基づいた正式な作法に則って、決まった言葉と動作をされたのだと思われます。
しかしあの絶妙な間と所作は、能の舞台にも是非参考にさせてもらいたいと思いました。
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結婚式の後の披露宴もとても和やかで、心のこもったスピーチなどもあり、最後の新婦さんのお父様へのお手紙朗読では、私も感動して思わず目頭が熱くなりました。
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金野君今日は本当におめでとうございます。
どうか末永くお幸せに!