涼しげなお坊さん
今日は昼から江古田稽古でした。
三ノ輪の自宅を出ると、外は完全に夏の暑さです。
暑さの苦手な私にとって辛い季節が、早くもやってきてしまったようです。。
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上野で山手線のホームに上がったところで、1人の若いお坊さんが電車を待っていました。
紗のような薄手の夏用の僧衣を纏っていて、頭は当然ながら丸坊主です。
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これが私には実に涼しそうに見えて、
「坊主頭羨ましいなあ…」
などと不謹慎にも思ってしまいました。
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江古田稽古が終わって、帰りの電車で携帯のニュースを見ると、週末の京都はなんと35℃まで上がる予報です。
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土曜日には大江能楽堂にて「第120回京宝連」にあたる関西宝連が開催されます。
学生達はさぞかし暑い思いをすることでしょう。
我々能楽師も最後に番外仕舞を舞うことになっております。
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「いっそのこと丸刈にしていこうかな…それは無理か。でもせめて着物はもう夏用の絽にしたいなあ。。」
とは思えども、5月ではまだ絽にするわけにもいきません。
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昼間の涼しげな若いお坊さんを思い出して、「やっぱり羨ましいなあ…」と溜息をついた帰り道でした。