魅力的な司会者
昨日の「杣月会」の宴会でのこと。
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司会の会員さんがとてもユニークな人で、宴会が始まるとすぐに、進行と全く関係無いことを話し始めたのです。
「皆さん。田んぼの”田”という字を思い浮かべてください。
“口”という字の中に二画を加えて出来ている漢字ですね。
それではこれから順番に、”田”と同様に”口”に二画を足して出来る漢字を答えていってください!」
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会場は「えっ、なんだなんだ?」
とややざわつき始めましたが、司会の方は気にせずに「それでは最初の人、どうぞ!」
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すると最初に当てられた司会の隣の席の方が
「えーと、”兄”?」
おお、確かに”田”に二画を加えて出来ています!
皆さん段々と頭が柔らかくなって、
「叶!」
「右!」
「司!」
などなど、意外性のある回答が続出して盛り上がったのでした。
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宴会の進行としてはやや破茶滅茶な部分もありましたが、非常に魅力的な司会だと思いました。
そこで思い出したのが、これまでも色々な会の後席で、同じように大変個性的な司会者が何人かおられたということでした。
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中でも倉本雅先生の「梗風会」の司会者の長本さんという方は、毎年宴会の最後に必ず「謡曲クイズ」という景品付きのクイズ大会を開催されました。
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真面目な内容の「謡曲クイズ」で正解が多かった人から景品を渡していくのですが、そこで一捻りあるのです。
「あなたの景品は”ヨーロッパ旅行”です!」
と言われて、「えっほんと⁉︎」と驚く人に向かって、
「ヨーロッパ旅行、つまり”欧州のたび”です。
景品は”ソックス”。くつ下で〜す!」
という具合に、駄洒落連発で景品を渡して会場を大いに沸かせてくださったのでした。
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私は毎年「梗風会」に呼んでいただく度に、この長本さんのクイズ大会が楽しみだったのです。
昨日の「杣月会」の司会の方も、是非来年以降も同じスタイルで会場を盛り上げてくださると嬉しく思います。
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尤も杣月会会主の土屋師は、大笑いしながらも司会の軌道修正をするのに終始大変そうでしたが。。