舞台上での自己紹介

今日は宝生能楽堂にて「満次郎の会」2日目が開催されました。

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私はその番組の中の「能姿態放題」という演目で、「山神」という役で出演いたしました。

他にも「龍神」「女神」「鬼神」など8人の神々が同時に宝生能楽堂に降臨したのです。

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各神々は、様々な曲の”後シテ”の姿をしています。

“後シテ”は通常、登場すると自らが何者であるのかを自分で謡って「自己紹介(名乗り)」をします。

「そもそもこれは。秋津島根の。龍神なり〜。」

という感じです。

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今日は先頭から8回連続での”名乗り”がありました。

そして演目上の動きは厳密に決められておりましたが、この名乗りでの台詞と型に限っては、ある程度演者の裁量に任されていたのです。

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合わせの段階と本番では全く違う”名乗り”をした神様もいて、私はそれを舞台上で聞きながら、

「おお、なるほど!」と感心したり、

「うわ〜、こう変えてきたか!やられた〜!」と悔しがったりしておりました。

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さまざまな神々の属性に、それを演ずる能楽師のパーソナリティが加味されて、多彩な”自己紹介”になったと思います。

このような演出はそうそう無いと思われますが、次回同様の機会があれば、より練った名乗りにしたいと思ったのでした。

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