太極拳の師匠
今日は早朝に京都に移動して大山崎稽古、昼から松本に移動して夜まで松本稽古をしました。
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色々面白いことがあったのですが、その中でひとつ。
先日の「松本澤風会」に太極拳の先生が見にいらしていたというお話です。
会員さんの1人が太極拳も習っておられるのです。
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先生は舞台をご覧になって、色々細かく感想を述べられたそうです。
「○○さんは腰から下が微動だにせずに舞っていた。あの人は体幹が鍛えられている。これからすごく伸びていくでしょう。」
「△△さんは”気”の力が非常に強く、正面に向かって歩いてこられると思わず横に避けてしまった。」
「☆☆さん(お囃子)は、構えの姿勢と手の出し方と、呼吸が良いので、やはり良い音が鳴っていた。」
などなど。
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また能の構えをご覧になって、「これは太極拳の含胸抜背(がんきょうばっぱい)と同じ」と仰られたそうです。
“含胸抜背”とは赤ちゃんを大事に抱くように、或いは大きな木を抱くようにする姿勢だそうです。
確かに構える時に「大木を抱くようなイメージで」ということを以前に言われた記憶があります。
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その先生は、”気”の力で人間を回転させたり飛ばしたりも出来る方だそうです。
私は実際に見たことはありませんが、人間対人間ならばそのようなことは可能だろうと思っております。
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今回の松本澤風会では時間がありませんでしたが、いつかその太極拳の先生に改めてお会いして、お話を伺ってみたいと思いました。