「くれは」の日
またしても語呂合わせなのですが、今日5月29日は「529」で「ごふく」、つまり「呉服の日」だそうです。
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「呉服」といえば、能にも「呉服」という曲があります。
しかしこれは「ごふく」とは読まないのです。
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能の曲名には、読みが非常に難しいものが何曲かあります。例えば…
「木賊」、「善知鳥」、「采女」、「女郎花」、「自然居士」、「大会」、「花筐」、「和布刈」、「大蛇」
などは、能を知っていれば難無く読めるのですが、一般の方には馴染みの無い読み方だと思われます。
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また、
「難波」、「海人」、「葛城」、「鉄輪」、「当麻」
と言った曲はすぐに読めそうですが、曲名として正確に読めていない人が意外に多いのです。
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早速答え合わせをすると…
「木賊」→とくさ。
「善知鳥」→うとう。
「采女」→うねめ。
「女郎花」→おみなめし。
「自然居士」→じねんこじ(しぜんこじ ではありません)。
「大会」→だいえ(たいかい ではありません)。
「花筐」→はながたみ。
「和布刈」→めかり。
「大蛇」→おろち(だいじゃ ではありません)。
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また、
「難波」→なにわ(なんば ではありません)。
「海人」→あま(うみんちゅ ではありません念のため…)。
「葛城」→かづらき(かつらぎ ではないのです)。
「鉄輪」→かなわ(てつわ と読む人がたまにいます)。
「当麻」→たえま(たいま ではありません)
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そして「呉服」は「くれは」と読むのです。
現代では殆ど失われてしまった漢字の読み方が、能の曲名や謡の文句には沢山残されています。
こう言った古い読み方は、能楽がある限り未来へと受け継がれていくでしょう。
そんな意味でも、1人でも多くの方に能楽を知っていただければ良いなあと思うのです。