五月病と四月病
ゴールデンウィークも明けて、今日から通常稽古モードの松本稽古です。
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先週は使えなかった回数券も今日は無事に使えて、特急あずさの座席にも随分と余裕があります。
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思えば昨年も連休明けは松本稽古で、車窓から「桐の花」が綺麗に見えました。
しかし今年はもうとっくに終わっていて、今日は山梨辺りの葡萄の棚の緑が鮮やかでした。
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途中降り出した雨が、松本駅に到着すると本降りです。
久しぶりに傘の出番でした。
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連休が終わってしまって、しかも雨模様だと何となく気勢が上がりません。
世に「五月病」という言葉がありますが、これはゴールデンウィーク明けの気分を指すのかもしれないと思いました。
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因みに私が京大現役時代には「四月病」という言葉があり、これは2回生以上がかかる病いと言われていました。
「新しい年度がスタートした4月に、柄にもなく真面目に毎日大学に通って授業に出てしまう」という症状で、これが当時の京大では病気とみなされた訳です。
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四月病の時期は、大学周辺の自転車の台数が異常に増えて危ない上に、生協の食堂も混み合って往生します。
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しかしゴールデンウィークが明ける頃にはこの「四月病」はすっかり影を潜めて、京大周辺は平穏な日々を取り戻すのです。
これはつまり私を含めた駄目学生達が、また大学に寄り付かなくなる事を意味します。
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尤も最近の学生はとても真面目なので、年間を通して授業にちゃんと出ているので、この「四月病」という言葉も死語になっているのかもしれませんね。
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名物の「立て看」も規制されるようで、何とは無しの寂しさを感じてしまうのですが、京大周辺を取り巻くのんびりとした自由な空気感だけは、何時迄も無くならないでいてほしいものです。