ホーキング博士と賭けが出来たら…

今日、スティーヴン・ホーキング博士が亡くなったというニュースを読みました。

.

私は確か予備校生の頃に「ホーキング、宇宙を語る」という本を読んだ記憶があります。

ブラックホールや素粒子云々の内容は、正直に言って私には1割くらいしか理解出来なかったと思います。。

.

しかし、我々の宇宙がどうやって生まれて、どのように存在しているのか、という深遠な問いについて考える機会は与えてもらえました。

そして頭脳という翼があれば、目に見えない極小の分子や原子の世界から、広大な宇宙の果てまでも自在に行ったり来たり出来ることを知りました。

.

「能楽」と「理論物理学」は全く接点は無いように思われます。

しかし「能楽」もやはり我々人間を含めた「この世の万物の成り立ち」についての深い思索を経て作られているものだと思います。

その意味では、究極まで突き詰めて行けば「能楽」も「理論物理学」も同じ真理を追求しているのではなかろうか、などと私は考えるのです。

.

.

ホーキング博士は、偶然の出来事も全て量子力学などで説明出来、「神」の存在は必要ではない、と言ったそうです。

また「死後の世界」は架空のおとぎ話だとも。

.

しかしながらまた別のエピソードで博士は、他の科学者としばしば学説に関する「賭け」をして、しかも敢えて自分の学説に不利な方に賭けたそうなのです。

それは、「自分の学説が誤っていても、賭けには勝ったという満足感が得られる」からだそうです。

.

もしかするとですが、今頃博士の魂は「天国」あるいはどこか別の宇宙にちゃんと存在しており、「自説は誤りだったが、満足である」と思っておられるかもしれません。

.

時しも今日3月14日は「円周率の日」であり、かのアインシュタイン博士の誕生日でもあるそうです。

.

ホーキング博士に言わせれば、そんな日に亡くなったのも偶然では無いのでしょう。

しかしもしもホーキング博士と賭けが出来たら、やはり私はそういう「不思議な巡り合わせ」がある方に賭けたいと思うのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です