ようやく味わうお弁当
私は「駅弁」というのは高価なものだと思っているので、新幹線に乗る時には大抵、駅のコンビニでおにぎりを買う程度で済ませるようにしております。
しかし今日は、新幹線のテーブルの上にやけに豪華なお弁当が。
左側にあるのは美濃吉の「鳥照り焼き弁当」で、実は先日の郁雲会澤風会の申合において能楽師用に用意したお弁当なのです。
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先月このお弁当を、東京駅大丸デパ地下の「ほっぺたうん」で40個ほどまとめて注文したところ、ポイントが一気に貯まって「次回ご来店時に2000円分の商品と引き換え可能」なカードを貰ったのです。
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普段私はこの「ポイントカード」というものを煩わしく思い、殆ど使わずに家に放置してしまいます。
しかし今回はやはり特別です。
本日水道橋にて月並能申合を終えて、関西への移動の前に「ほっぺたうん」に立ち寄りました。
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カウンターの中には、先日の注文の時に色々お世話になった店員さんが。
「こんにちは。先日はありがとうございました。お弁当を引き換えに来ました。」
「あら!この前はどうもありがとうございました!お弁当大丈夫でしたかしら?」
「はい、大変好評でした。またどうかお願いします。」
という会話を交わして、件の「鳥照り焼き弁当」に加えて「お料理小箱」もいただいて、丁度2000円也。
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写真は、新幹線でそれらを広げていただく直前の一枚だった訳です。
申合の時には自分では全くお弁当を食べる暇がなかったので、ようやく味わうことができました。
上品な味の出汁巻、煮こごりがまぶしてある鳥照り焼き、その下のご飯には海苔が敷いてありました。大変美味しいお弁当でした。
お料理小箱も茶碗蒸しまでついてとても豪華で、ゆっくり美味しくいただきました。
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食後には文庫本が2冊。
至福の移動時間なのです。