雪の盛岡にて
昨日の朝青森を出て仙台稽古に向かったのですが、途中盛岡で新幹線を降りました。
去年写真家のマグダレナ・ソレさんからの撮影依頼を仲介して下さった、岩手未来機構の皆さんとお会いする約束があったのです。
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今年から再来年にかけて何か能に関わるプロジェクトができないか、何ヶ所か会場の候補地を見学に行き、色々お話をしました。
まだ具体的に申し上げられる段階ではありませんが、岩手未来機構の方々はとても熱意があると感じました。
それこそ未来に繋がる催しが何か出来れば良いと思います。
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それらの打ち合わせの合間に、また何ヶ所か盛岡近辺の観光スポットにも立ち寄っていただきました。
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先日は「岐阜」の県名が織田信長由来であると聞いて驚いたのですが、昨日は「岩手」の名前の由来を初めて知ることが出来たのです。
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昔、この地域で悪さをする鬼がいました。
その鬼が「三ツ石」という大岩の神様に懲らしめられて、二度とこの地を荒らさないという確約を手形として三ツ石に残した、という伝説があるそうです。
大岩に手形をつけたので「岩手」。
その三ツ石がこれなのです。
鬼の手形はどこに?と雪の中を一周してみたのですが、見つかりません。
実はすでに手形は風化して、残っていないとのことなのでした。。
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次に、「報恩寺」というお寺にあるという「五百羅漢像」を見に行きました。
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この頃から雪が俄かに強くなり、気温もぐっと下がって来ました。
この報恩寺の中に五百羅漢像があるお堂があったのですが、なんと格子戸で外と繋がっており、お堂の中に雪が吹き込んでいます。
極寒の中で五百羅漢像を見学。
聞けば江戸時代に9人の仏師が手分けして京都で製作した像で、中には何故かマルコ・ポーロの像もあるとか。
お堂の四面にズラリと並んだ羅漢像を見ていると、驚くことがありました。
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像のいくつかが、「能面」に似たお顔をされているのです。
「景清」「猩々」「平太」に気がつきましたが、本気で探せばもっとあると思います。
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9人の仏師の中に能面も彫る人がいたに違いないと思います。
これもまた想像力を掻き立てられるドラマがありそうでした。
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僅かの間の盛岡滞在でしたが、大変実りの多い時間になりました。
岩手未来機構の皆様どうもありがとうございました。
プロジェクトが具体化したら、またこのブログでも御案内させていただきたいと思います。