成人式の頃
今日は成人の日だったのですね。
しかし私は終日京都の稽古だったので、新成人らしい格好の人を見ること無く終わりました。
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私の成人式は遠い昔の話ですが、かすかに覚えております。
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練馬区民だった私は、「豊島園」という遊園地での成人式でした。
江古田駅から豊島園行きの西武池袋線に乗ると、如何にも新成人らしい若者たちが沢山乗っています。
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不意に「澤田くん!」と声をかけられて振り向くと、全然知らないキラキラした女性がいました。
こんなキラキラした知り合いがいたかな?と一瞬怪訝な顔をすると、女性は「開三中の○○です。覚えてる?」
なんと、振袖姿の中学校の同級生だったのです。
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同級生の女子はそれから豊島園でも何人か見かけましたが、ほぼ例外無く一目ではわからない程に綺麗に着飾っていました。
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一方で男子は、「おお!お前全っ然変わらんなあ。ちょっとは成長しろよ!」と声を掛け合う程に、代わり映えのしない奴らばかりでした。。無論私も含めて。
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成人式の頃は、私は大学一回生でした。
京大宝生会にもまだそこまでハマっておらず、将来は森や自然に関わる仕事がしたいと漠然と考えておりました。
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椎名誠さんや、カヌーイストの野田知佑さんの本を読んでは、1人で山を歩いたりキャンプをすることに最大の喜びを感じていました。
あれから色々な事があって、思えば遠くへ来たものです。
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今日成人式を迎えた皆さん、本当におめでとうございます。
人生を強引に京大宝生会四年間に例えてみると、新成人の皆さんはまだ一回生が終わった辺りですかね。
これまで稽古したのは基礎的な型や謡で、これからいよいよ自分のやりたい曲を、どんなに難しくても頑張って稽古していくのでしょう。
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…そう考えると、私は現在三回生の半ばくらいに相当します。
良い最上級生になれるかどうかは、今頃の稽古にかかっている訳ですね。
新成人の皆さんに負けないように、頑張らなくては。