10年近くを経て。
今日はある稽古場で、会員さんの奥様が仕舞の稽古を始めてくださいました。
その会員さんは、水道橋の謡曲仕舞教室以来もう10年近く稽古されているベテランです。
奥様はこれまでも何度もお会いしたことがあり、東京だけでなく京都の会にまで、会員さんの応援にいらしていただいたこともあります。
しかし、彼此10年近くを経て、その奥様自身がお稽古を始めてくださるとは、正直びっくりいたしました。
今までにも何人か、能とは関係の無かった知人が稽古を始めてくれたことがありますが、そのような場合、最初は何となく気恥ずかしい感じがします。
しかし稽古を進めるうちに徐々にペースが掴めて来ました。横ではご主人が一緒に「サシ」や「ヒラキ」を稽古してくださっています。
奥様はとても筋が良く、今日だけで早くも最初の仕舞「絃上」をひと通り稽古されました。
ご夫婦で稽古されると、お家での話題も増えて大変良いと思います。
今夜は初めての仕舞稽古の話で盛り上がっておられるかもしれません。
どうか末長く稽古していただき、そしていつの日か「夫婦で共演」というのもひとつの目標にしていただければと思っております。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。