台風とバーナム効果
今日はまた台風のために、大山崎の稽古をお休みにしてしまいました。
8月に続けて今年2度目で、大変申し訳なく思っております。。
どうも昔から私は台風の影響を受けやすい気がいたします。
…と言ってもまあ気のせいなのでしょう。台風に影響される人は全国に何千万人単位でいるはずですからね。
このように、「誰にでも当てはまる一般的な事象を、自分だけに当てはまる特別な事だと勘違いしてしまう」という心理にも実は名前がついていて、「バーナム効果」というそうです。
星占いなどはこの「バーナム効果」を上手く利用しているのでしょう。
本当を言えば、自然災害の台風を恨んでも仕方ないことですし、自分の他にも大変な目にあった人は沢山いるのだから、我が身を嘆くことも無いわけです。
それでもつい恨み節を吐いたり愚痴をこぼしたりしてしまうのが人間の性なのでしょう。
能「天鼓」のサシの謡にも、「恨むまじき人を恨み、悲しむまじき身を嘆きて…」とあるので、2000年も前の後漢時代の人も同じような「バーナム効果」の心理状態を味わっていたようです。
ここは寧ろ能「山姥」クセにある「ただ打ち捨てよ何事も」という心持ちを目指して生きていきたいものです。
今日は久しぶりに青空を見ました。これから「天高く馬肥ゆる秋」になっていくのでしょう。
大山崎の皆様、来月は必ず参りますので、どうかまたよろしくお願いいたします。