読者の皆様から

このブログもおかげさまで開始から8ヶ月を過ぎました。

その間に読者の皆様からは、暖かいコメントや面白写真、また折句の作品などをいくつかお送りいただきました。ありがとうございました。

今日はそれらの写真や折句をご紹介させていただきたいと思います。

先ずは「なりひらのかきつはた」の折句作品です。

「眺むるばかりか

理不尽なる雪

ひと夜ばかり降りつつ

乱舞する扇ことばは

残りの冬の華歌留多」

これは澤風会京都稽古場のIさんの作品です。
Iさんは詩人なので、流石に美しい日本語です。また声に出して読むと綺麗なリズム感があります。

次の作品です。

「奈良遥か

旅愁を抱き

単衣着つ

羅の帯巻けば

野の草の詩」

これは澤風会江古田稽古場のNさんの作品です。春に奈良に旅行にいらした時のことを折句にしてくださいました。奈良は業平に縁のある土地であり、また歌の雰囲気も業平の元歌に通ずる気がします。

次は、そもそも「なりひらのかきつはた」の折句のネタを提供してくださった江古田稽古場の新入会員Iさんより。

先日の七葉会を見た感想を折句にしてくださいました。Uターンで10文字の折り句です。

「しののめに

誓ひしこころ

夜は迷ひ

憂きを乗り越え

晴れ舞台なす」

ありがとうございます。本当に末広がりになるように、頑張って参ります。

さて次は面白写真です。

先日も「舌づつみ」「舌つづみ」という看板写真をお送りいただいた、松本稽古場のKさんより。

こんな看板を見たら、逆にキョロキョロ見回してしまいそうです。

これは京大宝生会の学生より。京都の宿で「花月」ならばそんなに珍しくないなあ、と最初は思ったのですが、よく見ると読みが「かげつ」でなく「かづき」でした。

ローマ字は「KADUKI」が正しいのでは、と思ったのですが、これは「KAZUKI」でも良いようです。

こちらも京大宝生会の学生より。
能「羅生門」のシテの鬼は、顰(しかみ)という面をかけた男の鬼です。なので、「店名が羅生門なのに般若は無いだろう」と思ったのですが、日本昔話の「羅生門の鬼」の話では、鬼は若い娘や老婆に化けています。

元々は女の鬼だったのかもしれません。

という訳で、色々興味深いので採用させてもらいました。

こうやって色々紹介させていただくと、学生の頃毎日聴いていたラジオのDJのような気分です。

「それではここで一曲。近藤乾三師で”勧進帳”です、どうぞ!」とか出来たら、より楽しいのですが。。

また皆様からの作品や写真が集まったら、ご紹介させていただきます。今日はこの辺で。

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