なりひらのかきつはた
先日亀岡の杜若のことを書きましたが、それを読んでくださった方からまた面白いお便りが届きました。「唐衣 着つつ慣れにし 妻しあれば 遥々来ぬる 旅をしぞ思ふ」という在原業平の折句から連想して、下のような歌を作ってくださったのです。
なぜなるか
理由知りたき
日は過ぎつ
らうらうなるは
野に歌ふる歌
これは頭文字と最後の文字で「なりひらのかきつはた」という二重の折句になっています。これはすごい!と感心いたしました。
私には歌の心得はありませんが、頑張って同じルールで一首詠んでみました。
浪華女か
凛と気高き
人を見つ
羅綾の衣は
残り香もまた
…あくまで折句なので、細かい所は目をつぶって読んでくださいませ。。
「浪華女」という字を当てたのは、一応若山牧水の元歌に対するオマージュだからです。
興味ある方は調べてみてください。
こういう言葉遊びを考えるのは、非常に楽しいですね。
せっかくなので、我もと思う方は同じルールの折句をお送りください。私が「これはすごい!」と思った歌は、作者の許可を得られたらブログで発表させていただきたいと思います。
最後にもう一首。
波遥か
理想も高き
光満つ
楽土に立つは
希望込めし旗
私も遊んでみました。
眺むるばかりか
理不尽なる雪
ひと夜ばかり降りつつ
乱舞する扇ことばは
残りの冬の華歌留多
いかがでしょうか? 何だか季節外れですが、
暑かったのでつい(笑)
失礼しました。