藤と…

今シーズン初めて、藤棚に藤の花が下がっているのを見つけました。家の近所の小学校です。

能「藤」の舞台は現在の富山県の氷見辺りですが、私の父方の先祖は氷見の出身らしいのです。

私は藤も未だ舞ったことが無いのですが、いつか舞ってみたい曲です。

この藤という曲はちょっと珍しい曲で、宝生流と観世流で、前シテが引用する和歌が違ったり、クセなどの詞章も所々微妙に異なっているのです。

囃子方やワキ方にとってはやっかいな曲なのだと思います。

また笑えない笑い話で、「今度の舞台は、ふじと、紅葉狩をお願いします」などと頼まれた囃子方が、「藤」と「紅葉狩」のつもりで舞台に行ったら、「藤戸」と「紅葉狩」だった…というのを聞いた事があります。

曲名もなかなか紛らわしい曲なのです。

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