大山崎 鬼くすべ
明日4月18日の14時より、大山崎の宝積寺にて大厄除追儺式「鬼くすべ」が行われます。
724年から続くという大変に古い歴史を持つ行事です。
14時になると、宝積寺の仁王門が開いて、御住職を先頭に僧侶の方々、また5人の鬼や七福神など多彩な面々が行列をなして本堂に向かいます。
本堂に全員集合すると、本堂の扉という扉はぴったりと閉め切られて、ほぼ密閉された空間になります。
その後で壇上で護摩が焚かれ、そこに檜の青い葉が次々にくべられます。
すると堂内には白い煙が大量に充満し、燻べられて弱った鬼が更にヨモギの矢で射られて、退散する、という流れです。
ところが燻べられるのは鬼だけに限らず、堂内の僧侶の皆さんや七福神、一般の見物人までが煙にいぶされて大変な事になるという、ちょっと恐ろしい行事でもあるのです。
「最近は煙が少なくなってしまった」と毎年言われますが、私から見ると充分過ぎる量の煙だと思われます。
いらっしゃる方はハンカチか、いっそ大きなタオルがあると良いかと思います。
我々大山崎稽古場のメンバーは、堂内で護摩が焚かれる直前に謡を奉納するのがここ10数年来の習わしになっております。
行事は14時からですが、堂内での見学を希望される方は13時過ぎにはいらっしゃることをおすすめいたします。
境内には三重塔や閻魔大王像、佐野藤右衛門さんの枝垂れ桜や「打ち手と小槌」など、様々な見所もございます。
明日には天気も回復する予報ですので、お時間のある方は是非大山崎宝積寺の鬼くすべにいらしてくださいませ。