仕舞の作法:後編

昨日に続いて、仕舞の作法後編です。

今日は舞が終わって下に居をした所から、切戸に帰る所までです。

①扇を閉じて左手を扇の下に添え、立ち上がる。(扇を閉じて終わる仕舞では、左手を扇の下に添えてから立ち上がる。)立ったら扇は両手で持ったまま、腰の高さに下げて持つ。

②左足をかけて後ろを向き、最初に座った位置に戻ったら右足をかけて前を向いて、正座する。正座する迄は扇を両手で持ったまま。

③正座したら扇から左手を離し、右手だけで前に置く。左手は膝頭に置く。

④右手を扇の真中にずらしてから右に回す。右に回したら扇を持ち上げて、両手を添えて袴と帯の間にしまう。

⑤両手を袴の中にしまい、切戸方向(左)を向いて左膝を立てる。

⑥地謡に続いて、最後に帰る。

これで無事終了です。

非常に複雑な作法なのですが、これが正確に出来ると仕舞もより上手に見えるのです。

2人や3人が同時に舞台に出る時のやり方は上記の応用ですので、詳しくは師匠に聞いていただき、どうか正しい作法を身につけていただければと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です