久々の紫明荘組稽古

今朝は早くに東京を出て京都に移動し、実に久々に紫明荘組稽古に向かいました。

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前回は西日本豪雨で延期になってしまい、一月近く空いてしまったのです。

しかし稽古場に到着すると、いつもの皆様が揃って賑やかに出迎えてくださいました。

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到着して早々に、一月分のたまった話題を皆さんと一気にお話ししました。

やはり嬉しかったのは、体調を崩して療養されていた会員さんが、お見舞いに行ったところとても元気にしておられた、というお話でした。

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更に、稽古場に着くとすぐに私のスマホにメールが届きました。

やはり最近入院手術をされた会員さんからで、「10月7日の澤風会に仕舞で参加します」との内容でした。幸いなことに順調に回復されておられるようです。

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こちらも皆さんと喜び合い、勢いをつけて10月の会に向けて仕舞、謡、舞囃子、能とバリバリと夕方まで稽古をいたしました。

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その後香里能楽堂に移動して、明日開催の「七宝会普及公演」の能「夜討曽我」の申合がありました。

私は5月の宝生夜能の「夜討曽我」ではシテ曽我五郎を勤めましたが、今回は「御所の五郎丸」を勤めます。

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両手を横に揃えての「でんぐり返し」が久しぶりで不安だったのですが、なんとかなりそうです。

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明日の本番は、昼の部で能「小袖曽我」、夜の部で能「夜討曽我」と、曽我兄弟ものが連続して出る大変賑やかな舞台です。

明日もまた朝にある能「小袖曽我」の申合から、夜の部最後の「夜討曽我」まで、一日頑張って舞台を勤めたいと思います。

熱中症と、その反対…

今日は1日江古田稽古でしたが、そこでちょっと驚く話を聞きました。

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謡の団体稽古の時にある会員さんが、「今日は稽古の途中で失礼します。実はペットのインコが暑さのせいで体調を崩して、1週間入院していたのをこれから迎えに行くのです」と仰いました。

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インコも生き物だし、やはり熱中症にかかるのか…と最初は思いましたが、しかし元々インコは熱帯の鳥のはず。

人間よりも暑さには強いのでは…と会員さんに尋ねてみたところ、

「いやいや”暑さのせい”と言っても、熱中症の反対なのです。

暑さでエアコンをずっとつけていたら、逆に部屋の寒さに参ってしまったようなのです。

先日面会に行ったら、インコはヒーターで暖まっていましたよ。」

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成る程。。

人間の場合、例えば新幹線などでエアコンが効き過ぎていれば「ちょっと寒いんですけど…」と駅員さんに申し出れば、調節してくれるはずです。

しかし物言えぬインコはそれが出来ずに、この酷暑の日本で寒くて体調を崩してしまったのですね。

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そして団体稽古を終えた夕方からの稽古では、今度は高校生の男の子が、一昨日野球の練習で熱中症になったという話が出ました。

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暑くて熱中症になり、また冷やし過ぎても体調を崩し、この夏は健康を維持するのが本当に大変です。。

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そして今度は台風も近づいて来ているとのこと。

この週末も気をつけて過ごさねばと思っております。

猛暑は一段落ですが…

今日からまた通常の稽古モードに入り、久しぶりの田町稽古でした。

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連日の猛暑でどうなることかと思っていたのですが、田町稽古が始まる夕方頃になると有り難いことにちょっと涼しい風が吹いてきました。

最近の暑さを思うとかなり過ごしやすい気温です。

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謡の皆さんも全員揃って、無事に稽古が始まりました。

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しかし、途中で私のスマホにメールが表示されました。

韓国からの留学生Sさんからで、「実は午前中に軽い熱中症になってしまったので、残念ながら今日の稽古はお休みします」との内容でした。

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驚いて稽古が終わってからすぐに連絡してみたのですが、もうすっかり回復したとの事で一安心しました。

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田町稽古場から外に出ると、気温はさらに下がっていて本当に久々に涼しく感じられます。

しかしやはり最近の猛暑で、知らないうちに体力も低下していると思われます。

明日以降も充分に気をつけて過ごさねばと改めて思いました。

小本を仕舞うこと

私のカバンの中には、いつも小型の謡本が何冊か入っています。

スマホよりも一回り小さなサイズで、正式名称は「袖珍一番本」ですが我々は大抵「小本」などと呼んでおります。

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この小本で謡を覚えたり、あるいは能の型や後見のやり方を書き込んだりするのです。

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普段は10冊ずつまとめて箱に入っているのですが、忙しい時は使った小本を箱に戻さずに机の上に積んでおいたりします。

そして仕事の山場を越えてちょっと余裕が出来た時に一気に片付けるのが私の習慣なのです。

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昨日大きな素人会がなんとか無事に終わりました。

机の上には、ここ数ヶ月で使った小本が山になっています。

床に並べるとこんな感じです。

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これを、まだこの先も続けて使う曲と、当面使わないので箱にしまう曲に仕分けしてから箱に仕舞っていきます。

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これは芦屋で稽古した曲、こっちは青森仙台でやった曲、こちらは先月の五雲会で謡った曲…

などと、曲名を見ると最近の稽古と舞台が蘇って来て、何か感慨深い気持ちになります。

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そして、使わない小本を仕舞うと同時に、この先すぐに使いそうな小本を何冊か出しておくのも習慣にしております。

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「今度は君達にお世話になるよ」などと思いながら新しい小本を出していくのもまた、何か新たな物語が始まるようで新鮮な気分になるのです。

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早速今日からまた、新しい小本達と共に頑張って参りたいと思います。

松本城薪能と松本澤風会発表会

今日は松本の稽古日でした。

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新宿から特急あずさで無事に松本に到着したのですが、松本駅のアナウンスで「名古屋からの特急しなのは大雨の影響で全て運休になっております」とのこと。

今回の豪雨の影響は、長野にまで及んでいました。

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松本駅に到着して観光案内所に立ち寄ると、下のようなチラシが置いてありました。

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今からちょうど1ヶ月先の8月8日に、毎年恒例の「松本城薪能」が開催されます。

松本城天守閣と北アルプスを借景に舞台が組まれ、薪に照らされて宝生流の能と大蔵流の狂言が演じられるのです。

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能は初番が金井雄資師の「清経」。

その後狂言「蝸牛」を挟んで、能「鵺」を私が勤めさせていただきます。

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そしてこのチラシをよくよく見ると…


非常に小さな文字で「地元能楽愛好会・宝生流松本澤風会による発表会」と書いてあります。

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実は今回、薪能開演前の15時半〜16時半の間に、薪能の舞台を使って松本澤風会の発表会をさせていただくことになったのです。

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8年程前から、松本とその近郊の方々を中心に「宝生流松本澤風会」として稽古を重ねて参りました。

その後、金春流太鼓と幸流小鼓の稽古場も出来て、徐々に能楽が盛んになって来た松本です。

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今回は仕舞に加えて、太鼓と小鼓の独調も披露される予定です。

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そして仕舞は、松本城近くの小中学校の子供達や、地元の骨董屋さん、お味噌屋さん、鰻屋さんなどなどの皆さんが、只今絶賛稽古中です。

今日も、私も含めて皆さん汗をかきながら、一生懸命稽古いたしました。

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松本城天守閣の前で舞う、という素晴らしいシチュエーション。

少しでも良い舞台にするために、私も当日ギリギリまで頑張って準備をさせていただきたいと思います。

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薪能も含めて無料の催しです。

皆さま8月8日は出来ましたら15時半からの澤風会発表会から、松本城にお越しくださいませ。

どうかよろしくお願いいたします。

身の安全を第一に

今朝三ノ輪の自宅で起きてニュースを見ると、やはり大雨のために関西の交通機関は大幅に乱れているようでした。

今回の稽古場所の丹波橋まで、たとえ無事にいらしていただいたとしても、帰りに電車が止まったら大変なことになります。

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早めに決断して、今日の紫明荘組稽古は延期にさせていただきました。

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それでも、夜の芦屋稽古には行けるかもしれません。

午後まで三ノ輪で様子を見て、東海道新幹線とJR京都線普通列車が動いているので何とか芦屋までは行けそうだと、東京駅までは行ってみました。

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しかし東海道新幹線は、動いてはいますが名古屋から新大阪までが150分遅れとの情報がありました。

それでは到着する頃には稽古時間が終わっています。

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やはり芦屋稽古も延期のお願いをして、すごすごと三ノ輪に帰って参りました。

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明日行く予定の亀岡も、今のところ嵯峨野線が不通になっています。

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稽古をお休みにするのは何とも心苦しいのですが、自然災害は本当に恐ろしいものです。

いざ遭遇してからでは、どうにも対処出来ないことが多いのです。

稽古される方々と、私自身の身の安全を第一に考えて行動したいと思っております。

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日曜までには天気も回復するという予報です。

昨日の繰り返しですが、関西の皆さまどうかくれぐれもお気をつけて、無理をなさらず過ごしてくださいませ。

関西の大雨

今日の朝早くに、三ノ輪の自宅で携帯のマナーモードが振動しました。

メールかと思い、「こんな明け方に何だろう…」と寝ぼけ眼で画面を見ると、「京都市左京区に大雨情報」という気象速報でした。

私の携帯には、京都市左京区の気象情報が流れてくる設定になっているのです。

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最近は夕方になるとよく同様の大雨情報があるのですが、「今日は朝からか…」と思い携帯を置いて、再び眠りに入りました。

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ところが、それからも1時間と置かずに繰り返し京都の大雨速報が入って来ます。

「これは余程すごい雨だな…」とちょっと心配に思いながら起きて江古田稽古に向かいました。

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江古田稽古の合間にも関西の気象情報が続々と入って来ます。

「大山崎町、茨木市、高槻市」など先日の地震で大変だった場所に今度は「土砂災害警戒情報」が。

「よりによって地震と同じ場所に大雨とは…」

とますます心配になりました。

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実は私は明日明後日と関西方面で稽古の予定なのです。

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しかし京都は鴨川、芦屋は芦屋川、亀岡は大堰川と、行く先々にある川がそれぞれ水量が大幅に増して危険な状況になっているようです。

JR嵯峨野線などいくつかの路線で終日運休という情報もありました。

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江古田稽古は先ほど無事に終わりましたが、今夜は気象情報をチェックしながら、明日の関西での稽古が可能かどうか様子を見たいと思います。

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関西の皆さま、どうかくれぐれもお気をつけて過ごしてくださいませ。

地震の影響は…

今日は朝から大山崎稽古でした。

あの6月18日の地震以来の稽古です。

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JR山崎駅を出ると、すぐ前に千利休が建てたという国宝のお茶室「待庵」がありますが、この待庵の壁に地震でひびが入ったと聞いておりました。

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たしかに今朝9時半頃に山崎駅に到着すると、待庵の脇にはすでに作業車が止まっていて、職人さんが何人か待庵に出入りしていました。

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稽古場の宝積寺は大丈夫だっただろうかと心配しながら、いつもの急坂を登って行きました。

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山門に到着すると、仁王様がいつものようにギョロリとした目でお元気に(?)辺りを睨みつけておられます。

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秀吉が一夜で建立したという三重の塔や、本堂の様子も全く変わらず、まずは一安心いたしました。

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稽古場の会員さん達もほとんど被害は無かったようですが、「昨日もまた揺れたね〜」と話しておられて、まだまだ油断は出来ないようでした。

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大山崎稽古を終えて、午後から今度は6月18日の地震の影響で行けなかった伊豆大仁の稽古に向かいました。

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私「先日は地震で来れなくてすみませんでした」

大仁の会員さん「いえいえ。しかしこちらも南海トラフが怖いですよ。。」

確かに、南海トラフ地震はいつ起こってもおかしくないと言われています。

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会員さん「でも結局、怖がってばかりいたら何も出来ないですからね。」

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そうですね。

私も毎日のように東海道を行ったり来たりしているので、地震に遭う可能性はかなり高めだと思います。

しかしこの日本に住んでいる以上、絶対に地震に遭わない土地など存在しないとも言えるのです。

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ナーバスになり過ぎるのもある意味で地震の悪影響かと思いますので、覚悟はしつつもあまり怖がらずに移動生活を続けていこうと思っております。

日焼けしていた頃

今日は江古田稽古でした。

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午前11時頃に家を出ると、駅までの僅かな間に面白いように汗が吹き出してきます。

思えば昨日は、番組作成作業で一日中エアコンを効かせた室内にいたのでした。

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今日のこの暑さは5月頃の爽やかな暑さではなく、梅雨を経て湿気をたっぷりと含んだ、本格的な日本の夏の暑さです。

軟弱な私は、江古田駅から稽古場までの僅かな距離でまた汗だくになり、「あぢ〜」と呻きながらヨロヨロと稽古場に到着して、すかさずエアコンで涼んだのでした。

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夕方頃に、稽古を始めたばかりの小学生の男の子がやって来ました。

一目見て「おお!黒いな〜!」と驚きました。

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ちょっと見ないうちに、日焼けして完璧に小麦色になっていたのです。

「テニスと野球で焼けました!」とのことでした。

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思えば私が最後に小麦色に日焼けしたのは、高校の陸上部の頃でしょうか。

夏の部活では、走る我々が水道の前を通過する度にマネジャーがホースで盛大に水をかけてくれました。

また、練習の後に水泳部の友達に頼み込んで、プールに飛び込ませてもらったこともありました。

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暑い最中の練習はキツいものでしたが、あのホースの水とプールは大変に気分の良いものでした。

汗かきの私も、陸上部の練習ならば盛大に汗をかけるのがいっそ心地よかったものです。

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ああいったことは、もう二度とやらないだろうな…としみじみ思いながら、小麦色の男の子の稽古をしました。

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夜まで稽古してから外に出ると、意外に涼しい風が通っていてホッとしました。

そして夜空に浮かぶ満月を見ながら、「たまにはお日様の下で運動して、盛大に汗でもかきたいな…」などと思いつつ帰途についたのです。

紫明荘組稽古 点描

今日は朝に京都に移動して、紫明荘組の稽古でした。

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若手OG「実は京都市内に就職が決まりまして。これからずっと稽古出来ると思いますので、よろしくお願いします。」

おお!それはめでたいです。

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新OB「こんにちは。今日からよろしくお願いします。」

おお!こちらは卒業後初めて、紫明荘組稽古に顔を出してくれました。

力強い戦力がまた増えたことになります。

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また、1年ほどお休みだった会員さんも…「先生、1年間ご無沙汰してすみませんでした。今日からまたよろしくお願いします。」

と元気なお顔を見せてくださいました。

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再来週には京大宝生OB会の全国大会が開催されますが、その舞台に紫明荘組からゲスト出演する会員さん達も、仕舞の最後の仕上げに入りました。

その中でも植田竜二先輩に捧げる「融」の仕舞が、とても良い仕上がりになってきました。

会員さん「植田さん、融見たら笑わないですかね?」

私「きっとニコニコ満足そうに見ていらっしゃいますよ。」

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そして更に先の、秋の澤風会に向けても。

初めて能を出される方、初めて舞囃子に挑戦する方、初めて荒い仕舞を稽古している方など、それぞれが着実に歩みを進めておられました。

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新人からベテランまで、今日もとても充実した紫明荘組稽古が出来て、満足して夜の京大稽古に向かったのでした。