亀岡の花々〜どこかで春が〜

今日は新年会以来の亀岡稽古でした。

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何か春の気配は無いかと思って、少し探してみました。

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すると、お堀の「業平の杜若」が芽吹いているのを先ず見つけました。


また初夏にはあの濃紫色の花が見られるのでしょう。

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そしてお堀から振り返って石垣の上を見上げると…


一番陽当たりの良い場所にある白梅がもう満開になっていました。

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派手すぎずにピリッとした清潔感のある梅の花は、今の気候にぴったりだと思います。

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そして他にも、控えめながらしっかりと咲き始めている花達がいました。

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「セツブンソウ」。

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そして「フクジュソウ」です。

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去年の2月27日のブログ「亀岡の花々〜春の訪れ〜」でこの2つの花を紹介しました。

その時はもっとたくさん咲いていたので、これから春が進んでいくにつれて、次々と花が増えていくのでしょう。

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私はともすれば季節にかかわりなくダラダラと生きてしまう人間です。

しかし偶にこうした花や生き物達に出会うと、次の季節が巡り来ることの有り難さや、太陽の恵みというものを再認識いたします。

私も頑張って生きていこうと思います。

2019年亀岡新年会

今日は各地での2019年新年会の最後を飾る(?)亀岡新年会がありました。

仕舞での初舞台という方がいらしたり、とても長い素謡があったりと、新年から皆さまかなり濃密な舞台に臨まれました。

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その充実の舞台が終わっての食事会でのお一人ずつのコメントがとても良かったです。

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例えばご主人が仕舞初舞台で、今回初めてご夫婦で仕舞を披露することになった方は、新年会前の1週間はお宅で毎日仕舞の話をされていたそうです。

また、ベテランの方は「最近仕舞を始める方が増えて、自分もまた新たな気持ちで仕舞稽古を頑張ろうと思いました」と仰いました。

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亀岡稽古場は非常に長い歴史があり、ベテランの方から初心の方までが一体になって稽古に取り組んでおられます。

初心の方は沢山の先輩方の知識を吸収して早く上達されますし、ベテランの先輩方も誰かに型や謡の知識を教えることで自らの型や謡のブラッシュアップになると思います。

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昨年後半から仕舞を始めた方が増えたことで、この理想的な相乗効果が一層顕著に見られた今回の新年会だったと感じました。

次回の舞台での初舞台を待っている人も多いという亀岡稽古場は、今年は一段と飛躍の年になる予感がいたします。

春を待つ”花の兄”

今日もまた”今年初めて”の亀岡稽古でした。

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朝に四条木屋町近くの宿を出ると、鉛色の空の下に寒風が吹きすさんでいて、思わずぶるっと震えました。

道行く人もポケットに手を突っ込んでマフラーを厳重に巻いて「寒っ!」という表情で歩いています。

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しかし携帯のニュースを見ると、東京は今朝初雪が降ったのですね。

むしろ雨雪が降らなかった分、京都の方がましな気候だったのかもしれません。

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亀岡稽古場は新年の様々な行事も終わっていて、静かな冬の佇まいでした。

華やかな花などは咲いていませんでしたが、梅の枝にはたくさんの蕾がついていました。

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もちろんまだまだ蕾は硬く閉じられていましたが、「春を迎える準備は今年もちゃんとしていますよ。」と主張しているように感じられました。

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春になると他の花に先立って咲くので、梅は別称「花の兄」とも呼ばれるそうです。

これは能「難波」の謡にも出て来ます。

今日の亀岡の梅は、「準備を怠らないしっかり者のお兄さん」というところでしょうか。

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もちろん、冬の寒さはこれからがむしろ本番です。

しかしその厳しい寒さに耐えてあとひと月半もすると、早春の訪れとともに梅だけでなく、「花の弟」や「花の妹」にあたる花々も咲き始めることでしょう。

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なんだか受験生の皆さんのことも思ってしまいました。

風邪などひかずにこの冬の受験を乗り越えて、どうか暖かい春を迎えられるように祈っております。

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亀岡の花々〜二羽すずめ〜

亀岡稽古は今日が今年の最終日でした。

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朝東京を出て昼過ぎに到着した亀岡は、陽射しがあって思ったほどの寒さではありませんでした。

しかし稽古場のある建物の中がむしろ底冷えしていて、私の到着前に予めつけていただいていた暖房が大変有り難く感じられました。

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午後の稽古が一段落して、少し時間が空きました。

外は紅葉も終わって寒々とした風景で、よもや花々など一輪も咲いていないだろうと思われました。

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しかし今年最後の稽古です。せっかくなので、何か木の実でも無いかと探しに行ってみたのです。

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剣山を逆さまにしたような面白い形の「ミツマタ」の蕾がありました。

今年3月27日のブログには、下のような花の写真を載せました。


来春にはまたこのような花を見せてくれるのでしょう。

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しかし、他にはこれと言って目につくものがありません。。

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しばし歩くと、おや、と気がつきました。


枯れた木々の中に何やら黄色いものが目に入ったのです。

しかも実ではなく花のようでした。二輪だけ咲いた黄色い花。

木の幹に下がっていた名前のプレートには「ムレスズメ」とありました。

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なんとこちらは4月22日のブログに載せた植物で、その時は下のような有様だったのです。


無数の小さな花が咲いている様はまさに「群雀」という風情でした。

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しかし今日見たのは「返り咲き」のたった二輪の、というか二羽のすずめ達でした。

寒さに耐えてじっと木に止まっているような”二羽すずめ”が、今年の「亀岡の花々」の見納めになりました。

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来年はまた、今年見られなかった花々達にも出会ってご紹介できると良いと思います。

亀岡の花々〜返り咲き〜

今日は亀岡稽古でした。

前回の稽古では、もう秋も深まって花は咲いていないだろうと思って、ほとんど探しませんでした。

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しかし今回時間があったので少し歩いてみたところ、いくつかの植物を見つけることが出来ました。

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中でもこの花。

名前は「ホクリクタツナミソウ(北陸立浪草)」と言って、シソ科の植物です。

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じつは通常、ホクリクタツナミソウの開花時期は5〜6月で、今咲いている筈が無い花なのです。

時期を外して秋や初冬に花が咲くことを「返り咲き」、あるいは「帰り花」などと言うそうです。

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“返り咲き”というと、一度落ち目になった歌手やスポーツ選手や政治家などが再び勢いを取り戻した時によく使われる言葉です。

しかし元々は春に一度咲いた花が、秋から初冬に再び花をつけることを言うのです。

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また”帰り花”の説明には、「11月頃の小春日和に本来の季節とは異なって咲いた花のこと」とあり、「忘れ花」とか「狂い咲」も同様の意味で使われるそうです。

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ちなみに「帰り花」は俳句では冬の季語になっていますが、和歌の題にはなっていないということなので、残念ながら謡の文句には出てこないと思われます。

私が思い出す限りでは「帰り花」という謡は無かったと思うのですが、もし見つけた方はどうかご一報下さいませ。

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これは「ワカサハマギク(若狭浜菊)」と言って、「リュウノウギク(竜脳菊)」の変種だそうです。

開花時期は10〜11月ということで、この花は”返り咲き”ではありません。

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「花梨」の木の前に拳大の実が落ちていました。

「かりん酒は喉に良い」と言って、倉本先生などはご自分の「梗風会」の時には楽屋に”かりん酒”の小瓶を置いておられました。

「あんたも飲んでいいわよ」と言われましたが、私は酒を飲むと謡えなくなる性質なので、効果を確かめることは出来ませんでした。。

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確か4月頃のブログに花を載せたことがあったと思いますが、「ハクサンボク(白山木)」の実がなっていました。

あとで調べたら、興味深い情報がありました。

「果実は食用になる。秋には酸味があるが、冬にかけて甘くなる」

ということなのです。

来月の稽古の時に、もし可能ならば味見をしてみたいものです。

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今度こそは今年最後の”亀岡の花々”だと思いますが、もしまた”返り咲き”の花など見つけたら紹介したいと思います。

今日はこれにて失礼いたします。

同時に稽古を始める利点

今日は亀岡稽古でした。

もう花はあまり無かったので、稽古の話をさせていただきます。

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亀岡稽古場ではこの1年ほどの間に、仕舞を稽古する人が随分と増えました。

特にこの10月と11月の2ヶ月間には、全く初めての方が3人、久々に稽古を再開される方が1人の合計4人が一気に仕舞稽古を開始されたのです。

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皆さん謡はベテランの方ばかりで、仕舞の地謡も経験しておられます。

なので舞台慣れしておられるのか、意外なほどすんなりと「構え」や「摺り足」をされて驚きました。

(流石に「まわり返し」や「行き掛かり」では苦労されていましたが…)

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同時に何人もが仕舞稽古を始めることには、いくつかの大きな利点があります。

①自分の稽古の前後に、他の人が同じ仕舞を稽古するのを見られるので、1回の稽古で2〜3回分の効果がある。

②なかなか自分では出来なかった型でも、人が直されているのを見ると不思議に良くわかることがある。

更に、

③自分と同じ苦労をしている人を見ると、何となく励みになる。

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これは京大宝生会の新入生達を毎年見て来て感じた経験則です。

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ともかく、今年9月の京阪神巽会では謡だけの出演だった方々が、おそらく1年後の京阪神巽会では揃って、急成長した仕舞を見せてくださることでしょう。

同時に始めた方々が、切磋琢磨してどのように伸びていかれるのか、今後がとても楽しみです。

亀岡の花々〜秋の彩り〜

今日は亀岡稽古でした。

行きの新幹線から、白い雪を被った富士山が見えました。

毎年恒例の写真です。


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亀岡稽古場では秋の花もめっきり少なくなって、一見すると殆ど彩りがないように見えました。

しかし少し歩いてみると、所々に鮮やかな色を見つけました。


縁起物の「センリョウ(千両)」。

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実が黄色い「キミノセンリョウ」。

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今年も綺麗に色づいた「紫式部」。

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これらの赤、黄、紫は”実”でしたが、”花”の彩りもいくつか見つけました。


こちらは「山薄荷(ヤマハッカ)」の仲間だそうです。小さな青紫色の花がたくさん咲いていました。

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そして今日一番綺麗だと思った花がこれです。


ユキノシタ属の「センダイソウ」という名前だそうです。

仲間には「大文字草」や「人字草」という、花の形を漢字に例えた花があります。

白とオレンジ色と黄緑色がそれぞれ控え目に存在を主張しており、それらの小さな花がたくさん集まって、美しいバランスを保って咲いているのです。


来年もまた見てみたい花でした。

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他にもいくつか。


これは「ツワブキ」の珍しい”多弁型”です。

漢字で書いた”石蕗”は、初冬の季語になっているそうです。

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今回最も貴重な花がこちら。


温室の中で見つけた「マツムラソウ」です。

絶滅危惧種で、原産地の石垣島では自生地はただ一ヶ所しか残されていないのです。

今回会えて良かったです。

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次の亀岡稽古は11月半ばになるので、亀岡の花々に会えるのは今年は今日で最後かもしれませんね。

3匹のアサギマダラ達

今日は亀岡稽古でした。

毎年この時期になると、亀岡稽古場にあるフジバカマの群落には、旅をする蝶「アサギマダラ」がたくさん飛んで来るのです。

ちなみに去年は10月4日と11日のブログでこの蝶のことを紹介しました。

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幸いに今日は穏やかな天気だったので、きっと会えるだろうと楽しみにしながら亀岡に向かいました。

そして去年と同じ場所のフジバカマを見に行ってみると…

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やはりいました!

フジバカマの蜜を吸うアサギマダラです。

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去年は3匹のアサギマダラが舞っていたとブログにありました。

不思議なことですが、今日も3匹が花に戯れています。

アサギマダラは渡りをした先で生涯を終えるので、去年と同じ個体の筈はありません。

しかし何となく「また会えたな…」と1年ぶりに友人と再会したような気持ちになりました。

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少しの間写真を撮っていると、この3匹の個体に何となく”個性”がある気がしてきました。

先ず1匹目…

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羽根の模様がくっきりした1番大きなこの個体は、近寄っても逃げないのに、カメラを構えると途端にフワリと飛び立ってしまいます。

なにか振る舞いに余裕が感じられて、”ボス”のようだと思いました。

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次の2匹目は…

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ちょっと色が薄めで、1匹目よりも小ぶりな個体です。

この個体は近寄っても写真を撮っても逃げずに、じっと花に止まっていました。

静かな性格なのか、もしかして元気がないのかも…と、心配になってしまいました。

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そして最後の3匹目は…

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ほんの少しでも近付く気配を見せるとすぐに飛び立って逃げてしまう、実に用心深い個体でした。

遠くからしか見られず、かろうじて撮れた写真もピンぼけです。。

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一度だけこれらの3匹が一斉に飛び立って、私の周りをヒラヒラと飛び交った時がありました。

ぶつかりそうな程近くで乱舞するアサギマダラに、思わず「うおお…」と感嘆の声が出てしまいました。

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彼らとは一期一会で、もう二度と会うことはありません。

しかしまた来年の今頃には、亀岡稽古場で彼らと似たアサギマダラ達にきっと会えるのだろうと思います。

もしかしたらそれは”ボス”と”静か”と”臆病者”という性格の3匹かもしれません。

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なんとなく”輪廻”という単語が頭に浮かんできたのでした。

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今日出会った3匹の、南への旅の無事を祈りつつ。

亀岡の花々・隙間花壇〜花実の時を違えず〜

「隙間花壇」のコーナーがすっかりご無沙汰になってしまいましたが、ちゃんと去年同様に夜には”オシロイバナ”がたくさん咲いており、また今朝は亀岡稽古の行きがけに真っ赤な”ヒガンバナ”が咲いているのを見つけました。


「草木心無けれども、花実の時を違えず」という謡の通り、ちゃんと昨年と同じ時期に顔を見せてくれました。

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その後亀岡に移動して稽古場に到着すると、こんな光景が目に入りました。


先日の台風21号の影響で、何十本という木が倒れてしまったそうなのです。

中には100年近い樹齢の木もあったとか。

痛々しい光景でした。

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そして去年ブログで書いた、渡りをする蝶”アサギマダラ”がやって来るという”フジバカマ”の花が今年も咲き始めていました。


何ヶ所かの”フジバカマ”を見てみたのですが、”アサギマダラ”はまだ時期が早かったのか見つかりませんでした。

これから来ると思われますが、「もしかしたら台風の影響を避けて、関西を迂回して渡ってしまった可能性もある」と聞きました。

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今年の異常気象は、蝶や鳥の渡りにも影響するのかもしれません。

アサギマダラがこの秋も無事に南国への旅を終えてくれるように、ただ祈るのみです。

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今回は新しい花を探す時間があまりありませんでした。

急いで探したのがこちら。


これは「イヌショウマ(犬升麻)」です。

食用になる「サラシナショウマ」に似ているけれど異なるので、「非升麻(イナショウマ)」から訛って「イヌショウマ」になったという、ちょっと可哀想なネーミングの花です。

花自体は白とピンクが混じった綺麗な色どりでした。

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熱帯植物園の中に鮮やかな花を見つけました。


これは「ショウキズイセン(鍾馗水仙)」という植物で、ヒガンバナの仲間だそうです。

黄色いヒガンバナがあると最近聞いたばかりなのですが、これがそうなのでしょうか。

写真は私の好きな田中一村の絵にありそうな構図になりました。

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今日はこれにて失礼いたします。

次回の亀岡稽古はもう10月半ばになるので、季節はだいぶ移ろっていることでしょう。

またその折の花をご紹介したいと思います。

1件のコメント

亀岡の花々〜秋の気配と鷺草〜

今日は久しぶりの亀岡稽古でした。

亀山城址のお濠は一面浮草に覆われていました。


能「草紙洗」で小野小町の詠んだ「まかなくに 何を種とて 浮草の 波のうねうね 生い茂るらむ」という歌が思い浮かびます。

あの歌は夏の歌でしたが、稽古場の亀山城址には、既に秋の気配を感じさせる草花もいくつか咲いていました。

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アザミにちょっと似た花を見つけました。

調べると、大陸原産の「ヒゴタイ」という花のようです。

なんとなくですが、井上陽水の歌に出て来る「夏が過ぎ風あざみ…」の”風あざみ”とはこの花かもしれないと思いました。

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そして秋の七草のひとつ「女郎花」


シジミチョウの仲間が蜜を吸っていました。

流石に種類の特定は無理でした。どなたか蝶に詳しい方がいらしたら教えてくださいませ。

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鈴虫が鳴く頃に咲くという「鈴虫花」


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さらに、こんな花も見つけました。


小さな花火が一斉に開いているように見えます。これは「うどの花」でした。

「それは八月末の 空の花火みたいに…」と今度はサザンの歌が思い浮かびました。

今日は何故か色んな歌が頭に浮かぶ日なのです。

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そして更に歩いていくと、ハッと目につく印象的な花が咲いていました。


ヒガンバナの仲間だというこの花は、その名も「きつねのかみそり」と言うそうです。

その姿同様に印象に残る名前です。

近い種に「むじなのかみそり」というのもあるそうで、こちらも気になります。

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最後に鉢植えが沢山並ぶ一角に行ったところで、今日一番驚く光景を目にしました。


一目でわかる「鷺草」が沢山咲いていたのです。

一羽一羽はせいぜい3〜4cmくらいの小さな鷺ですが、本当に群れて飛んでいるように見えて驚きました。

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この鷺草は、野生種は既に絶滅危惧種になっているようですが、その理由がとても悲しいものです。

野生の鷺草を見て、あまりに綺麗なので掘り返して持って行く人が多く、それが絶滅の大きな要因になっているというのです。

しかも持ち帰っても育てるのは殆ど不可能で、すぐに枯れてしまうそうです。

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美し過ぎる故に、それを自分の物にしたい人が沢山現れて、結局花の命を縮めてしまう。

何かお伽話にありそうな構図です。

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東京の世田谷には、薄幸のお姫様と鷺草に纏わる悲しい伝説があるそうで、調べるほどに鷺草の可憐な姿はどこか儚く見えてくるのでした。


今日はこの辺で失礼いたします。

フジバカマや萩など、次の季節の花々もしっかりと成長して、まるで切戸口で出番を待っているかのようでした。