○○之段…?

「酷暑」という言葉はよく耳にしますが、「極暑」という表現もあるのですね。今日の非常な暑さを表すのにはぴったりだと思いました。

.

その極暑の中、今日の五雲会には大勢の皆様にいらしていただきました。

誠にありがとうこざいました。

.

.

私は能「鵜飼」の地謡を勤めました。

地謡に出る直前の切戸口では、実は能楽師達が小声でいろんなことを話しています。

.

今日は、ある先輩に話しかけられました。

先輩「そういえば、”鵜飼”みたいな漁って外国にもあるのかね?」

.

成る程、実に興味深い問いです。

しかしその場ですぐに含蓄のある答えなど言える筈もなく…

.

私「えーと…。そうだ、ヨーロッパでは豚に茸を探させますよね!」

先輩「ああ、トリュフね。」

私「ということは、その場面を能にすると”豚之段”になりますね!」

.

2人で低い声で笑っているうちに切戸が開いて舞台が始まったのでした。

.

.

終わってからちょっと調べてみると、”鵜飼”とは実は日本が最も古い歴史を持ち、日本から中国大陸に持ち込まれた漁法であると書いてありました。

私は逆に大陸からもたらされた漁法だと思っていたので、これは新たな発見でした。

.

今日の先輩には次回の舞台で話してみたいと思います。

.

.

…切戸では、舞台に関するもっとまともな話もちゃんと交わされております。

念のため…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です