鞍馬天狗の花見児

今日は大阪の堺能楽堂にて、羽衣学園鑑賞能の「鞍馬天狗」に地謡として出演して参りました。

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能「鞍馬天狗」は、冒頭に牛若丸と共に花見にやって来る「花見児」が何人か登場します。

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この「花見児」は、まだ幼稚園くらいから小学生くらいまでの本当に小さな子供達が勤めることになっていて、初舞台として最も多い役です。

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今日も牛若丸に続いて5人の小さな花見児が登場しました。

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楽屋では装束をつけてもなかなか落ち着かない様子だった子供達も、幕が上がると緊張した面持ちでしずしずと橋掛りを歩んで来ました。

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舞台にいたのは6〜7分といったところですが、現代ではそれくらいの時間でもじっと動かないでいられる子供はなかなかいないと思います。

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きちんとした礼儀作法や忍耐力を、安全に学ぶことができる能の子方は、実は子供の教育にはとても向いているのではと思います。

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地域の子供達を稽古して、鞍馬天狗の花見児に出てもらうという企画は私も何度か見たことがあります。

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もしもそのような企画を見かけたら、御身内のお子さんに是非とも参加をおすすめくださいませ。

場合によっては、プロの道にスカウトされる可能性もあるかもしれません。

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今日の子供達も、この先も稽古を続けてくれて、また違う舞台で会えたら良いと思いました。

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